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新潟県中越沖地震の際、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)内の地震計で、阪神大震災と同じ「震度7」を記録したことが24日、分かった。東電は国や県へ報告したが、一般への公表はしていなかった。気象庁の公式記録には含まれないデータだが、気象庁発表の最大震度は柏崎市などの6強だった。
気象庁は地震が起きると、同庁や自治体の地震計で記録した揺れの加速度から計測震度を算出し、10段階に分けて震度を公表する。計測震度6.5以上だと震度7、6.0~6.4は6強、5.5~5.9は6弱とする。計測震度導入後に震度7を記録したのは、04年の新潟県中越地震での川口町しかない。
東電によると、7月末ごろ、地表付近の揺れを観測した地震計3台のデータから計測震度と震度を算出した。1号機の地震観測小屋での計測震度は6.5(震度7)だった。5号機は6.3(6強)、敷地南部のサービスホールは6.1(同)だった。
東電広報部は「原発の耐震安全性の評価に重要な地震波の波形と最大加速度は公表している。震度は気象庁が出すものと認識しており、公表しなかった。隠していたわけではなく、市民団体などの問い合わせには回答してきた」と説明した。【河内敏康】
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