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「持ってきたスコップで約10分間掘り起こすと、女性の右手が見えた。呼吸をしていたが、雪に埋もれて酸素不足だったのか、顔は青ざめていた」――。
4人が死亡した北アルプスの雪崩事故で、徳島の山岳会のメンバー2人を助けた名古屋市東区矢田南、会社員古田健(けん)さん(57)は1日夕、救出の様子を生々しく語った。
古田さんによると、女性に「他に埋まった人は」と尋ねると、左右に男性3人がいることが分かった。女性は名前を繰り返し呼び、「仲間が死んじゃう」などと叫んでいた。
古田さんがほかの登山者と、スコップで必死に掘り続けると、3人の男性の姿が現れた。うち2人は動かなかったが、女性の隣にいた男性は息をしており、人工呼吸を施して助けることができた。
全站熱搜